感想

川とは不思議な存在です。川はただそこを流れているだけなのに、人と生活、過去と現代、街の歴史などを、時空を超えて繋いでくれるのですから。この街で生まれ、育ち、生活している人々の表情や佇まいが、実に魅力的。本作は小名木川のように、ある種の触媒となり、深川と観客を今後も橋渡ししてくれることでしょう。
(映画ライター 矢本理子氏)

写真のように印象的なカットから動き出す映像と、光と透明感ある色彩は写真用レンズと写真家の感性の賜物だろう。
(「日本カメラ」2017年4月号 市井康延氏)

戦後70数年、3・11から6年。世代が移り変わりながらも今なお残り続けるものと、消えていくもの、そして新たにはじまるもの。数年後にはきっと撮れなかった、この時代の転換期だからこそ撮れた風景や、なしえたテーマであったのだろう。自分の日常的な今と、歴史の流れの中の一点である今がつながる瞬間が幾度も訪れた。(40代女性)